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取締役会長 加藤 千麿 |
取締役頭取 簗瀬 悠紀夫 |
―― 平成22年度を振り返って
当期における日本経済は、緩やかな回復基調にありましたが、3月11日に東日本大震災が発生し、経済に幅広い影響を与えたことで、景気の先行きに対する不透明感が広がり、一時的に急激な株安とともに円高が進む形となりました。愛知県内においても、震災前は業種によるバラツキが見られたものの、順調な回復の兆しが窺えましたが、震災によって、原材料、燃料が高騰し、部品、材料の調達が困難になるなど、製造業をはじめ、食品加工、流通、サービス業他幅広い業種に影響が及んでおり、企業の資金繰りや原子力発電所問題の進展と相俟って、景気動向が懸念されるところであります。
一方、金融情勢を見ますと、地域金融機関の統合の動きや、バーゼル銀行監督委員会による、新たな自己資本規制案が発表されるなど、変化が見られる年度となりました。
また、中小企業金融円滑化法についても期限が1年間延長され、これまで以上にコンサルティング機能の発揮が求められることとなりました。当行におきましても、地域金融機関として、真摯な対応で今まで以上に信頼関係を築き、お客さまの声に最大限応えていけるよう、全力で取り組んでまいります。
このような経済環境下、第17次経営計画「For the Customer(フォア ザ カスタマー)〜お客さまとともに〜」の最終年度において、『「地元あいちで一番信頼され、地元あいちで一番活躍する金融サービスのベストパートナー」を目指す。』という長期ビジョンのもと、「強固な経営管理態勢づくり」、「営業基盤充実に向けた金融サービス力の強化」、「魅力ある企業風土づくり」、「地域社会との共生」、「効率的な企業運営」という5つの戦略を掲げ、進めてまいりました。具体的には、「絆をつくる、明日へつなぐ。」をスローガンとしたブランド戦略を推進し、数々の取り組みを行ってまいりました。店舗においては17年ぶりの新店舗となる大高支店を開設いたしました。営業面では、日本銀行による新貸出制度「成長基盤強化を支援するための資金供給」を踏まえて、地域経済成長の一助となるべく積極的な取り組みを行いました。今後も企業の社会的責任を果たし、各種取り組みを通じてお客さまにご満足いただける銀行運営を行ってまいります。
―― 当行が対処すべき課題
当行を取り巻く地元愛知県の金融環境は、近隣地銀のメガバンクを含めた他府県の銀行による攻勢が相次ぐなど激しさを増しており、競争は熾烈を極める状況となっております。
こうした環境下において、他行との競争に打ち勝ち、名実共に「愛知県トップ地銀」としての基礎を固め、更なる飛躍をとげるべく第18次経営計画「変革&挑戦〜地域トップバンクを目指して〜」を策定いたしました。前経営計画をより進化させ、「5つのトップバンク」をキャッチフレーズとして競争に打ち勝ち、当行の地位を一層高めることにより、当行が地域トップバンクとして選ばれることを目的としています。当行には、地域銀行として県内最大となる104店舗の店舗網があり、多くのお客さまとの絆を築いていくことが可能な環境があります。
お客さまとともに成長し、お客さまの満足に結びつくような各種施策を引き続き講じながら、様々な課題を克服し一層の収益向上を図ってまいります。
なお、公表目標については『自己資本比率(連結)12%』、『TierT比率(連結)10%』、『当期純利益(単体)50億円』、『OHR70%台前半』、『事業性融資先数25, 000社』、の5つを掲げております。
目標を達成するため、渉外人員を増強させるなど、お客さまとの接点を増やし、「face to face」による営業を通じたコンサルティング機能を強化することで営業力強化に繋げ、リレーションシップバンキングを推進してまいります。
また、他行との差別化を図るべく国際部門の機能強化のため4月5日に国際部を新設いたしました。南通駐在員事務所の支店化に対応するとともに、取引先企業のアジア進出や関連業務のアジアサポート等アジアビジネス強化を目指してまいります。
本年5月に当行は、第二地方銀行協会の会長行となりました。また、南通支店化による国際統一基準行への移行も予定されており、本年はまさに"変革"の年であります。目標達成を目指し、「愛知県トップ地銀」としての確固たる地位を築くため、当行自身も生まれ変わり、地域で最も輝く銀行となれるよう、役職員一丸となって業務に取り組んでまいります。
当行の社是は、「地域社会の繁栄に奉仕する」であり、これは創業以来、不変の理念であります。今後とも、企業の社会的責任の履行やコンプライアンスはもちろん、第18次経営計画の基本ビジョン「愛知県トップ地銀の基盤を固め、更なる飛躍への変革を進める3年間」を進め、企業理念の具現化に努めてまいります。皆さまにおかれましては、一段と力強いご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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