トップメッセージ

お客さまの未来を
ともに描き、創っていく。
名古屋銀行は
「未来創造業」です。

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過去でも現在でもなく、常に未来を見つめる名古屋銀行。その視線の先にある「地域社会への貢献」を体現し、今後の名古屋銀行を牽引する皆さんへの思いを取締役頭取・藤原が語ります。

創業から70年、私たち名古屋銀行は「地域社会の繁栄に奉仕する、これが銀行の発展と行員の幸福を併せもたらすものである」を社是に掲げ、地元のお客さまに寄り添い続けてきました。

私たちが経営基盤とする愛知県はモノづくりが非常に盛んな街です。名古屋銀行も製造業向けの融資が多く、とりわけ中小企業への支援を通して主要産業である自動車産業の裾野を広く支えています。そして、その支えの根底にある「お客さまのために」という思いは、今に至る名古屋銀行のDNAとして脈々と受け継がれています。

それを代表するエピソードが昭和34年に発生した伊勢湾台風での対応です。台風によって甚大な被害を被ったお客さまのために、名古屋銀行は無通帳・無印鑑での預金払い出しに応じました。また、復興の際には無担保での融資も行いました。お客さまが困っているときにしっかりと手を差し伸べて、一緒になって前に進んでいく。それが地元の金融機関としての責務だと考えているのです。

お金を貸すことだけが、私たちの仕事ではありません。お客さまがお金を必要とするのは、未来に向かって何かをするためです。法人のお客さまであれば、たとえば事業拡大を目的とした設備投資のために。個人のお客さまであれば、たとえば家族で暮らすマイホームのために。そこには何かしらの「夢」が必ず存在します。そんなお客さまの「夢」を一緒に語り合い、考えること。つまり、お客さまの未来を創るお手伝いをすること。名古屋銀行の仕事は「未来創造業」であり、お金を貸すことはあくまでその手段のひとつなのです。

そんな私たち名古屋銀行が描く未来。それは銀行を超えることです。従来の銀行の枠を超えて地域の皆さま、企業・個人のお客さまと一緒に、さまざまな未来に向かって課題を解決していく事業会社を想像してみてください。その先には、きっと魅力的な仕事が次々と広がっていくはずです。そのために今、私たちは人間力を高める勉強をしています。お客さまと夢を語るには製品のことや業界のことなど、いろいろな話をする必要があるからです。お客さまと接しながら、仕事をしながら、自分自身を成長させていく。それは銀行員という仕事の醍醐味でもあると私は思っています。

まさに今、未来に向かって生きている学生の皆さんに求めているのは「多様性」です。企業が求める理想の姿を気にする必要はありません。むしろ、多様な個性があって然るべき。社会人になって、さまざまな人との関わり合いの中で刺激や影響を受けながら自分自身の幅を広げていけばいいのです。

さあ、名古屋銀行で一緒に働きましょう。これまでの人生を通して育んできた個性を活かし、名古屋銀行という可能性あふれる世界の中で自分たちの街の未来を創っていってください。

受け継がれる名古屋銀行のDNA

「じもとへの愛」によって綴られる、
名古屋銀行の歴史の1ページ

名古屋銀行の創業から10年の月日が経った、昭和34年9月のこと。のちに伊勢湾台風と呼ばれるこの台風は、名古屋銀行が事業を営む地元・愛知県に甚大な被害をもたらしました。死者2964名、負傷者2万7987名。また、命は無事だったものの、全壊・半壊した家屋を前にただ悲しみに暮れる人々の姿もそこにはありました。そんな状況の中、当時、名古屋銀行で働いていた行員の多くは担当支店に駆けつけて復旧作業に尽力しました。なかには、半壊した自宅を家族に任せて飛び出してきた行員もいたといいます。なぜ、そこまでするのか。その答えは、実にシンプルかつ明快なものでした。
「どんなときでも地域の生活を支えたい」。 そう書かれた手書きの看板を掲げ、移動バスの前に机と椅子だけが並べられた仮店舗で、名古屋銀行は取引先に対して無通帳・無印鑑での預金払い出しに応じました。誰よりも地元のことを思う気持ちは、すでにこのときから行員たちの心の中にDNAとして刻み込まれていたのです。

大切なじもとだからこそ、
自分たちの手で守っていきたい

地域やお客さまが困っているときに手を差し伸べるのは当たり前。むしろ、そうではないときにどれだけ寄り添うことができるか。私企業であると同時に公共性の高い企業体である銀行だからこそ、それはなおのこと重要な姿勢であると名古屋銀行は考えています。
「地域の期待に応えるために」。 その思いを形にしたのが、名古屋銀行創立25周年の記念事業として設立された「名銀グリーン財団」です。昭和50年の設立以降、当財団は愛知県内の小・中学校や名古屋市博物館を始めとした公共施設などへの寄贈植樹・緑化運動を積極的に展開。平成30年3月までの寄贈植樹は、のべ518校・52施設を数えるまでになりました。 環境に配慮した、地域に優しい街づくりも立派な社会貢献のひとつです。どんなときでも地域の発展を願い、自分たちにできることをただひたすらに追求し、実直に取り組んでいく。その姿勢もまた、名古屋銀行に脈々と受け継がれるDNAの証です。

名古屋銀行は、地道に、
着実に、地域との絆を深めていく

名銀グリーン財団と並び、名古屋銀行が積極的に取り組んでいる社会貢献活動のひとつに「名銀コンサート」があります。もちろん、その背景にあるのも「地域に対する思い」です。 「利益を追求するだけでなく、
文化的な生活にも寄与していきたい」。
そんな思いから昭和57年に始まった名銀コンサートは、開催と同時に大きな話題を呼ぶことになりました。舞台に立つのは東海地方を代表するオーケストラ・名古屋フィルハーモニー交響楽団。予想以上に反響は大きく、「素晴らしい演奏に胸が震えた」「久しぶりにゆっくりと音楽を聴く時間が持てた」など、コンサートを鑑賞したお客さまからは嬉しい便りも数多く寄せられました。毎年約2000名を招待し、今年で38回目の開催を迎える名銀コンサート(※)。今では地域の皆さまにとって秋の風物詩ともいえる恒例の催しになっています。一人でも多くの笑顔のためにできることは何でもやる。そうして地域との絆を深めていくことも大切な地域社会への貢献なのです。 ※現在は「チャリティーコンサート」として、地域福祉向上を目的に活動を続けています。

今までも、そしてこれからも。
次代に「思い」を紡いでいく

平成の時代に入ると、名古屋銀行は地域社会に対する貢献活動の場をさらに拡大していきました。たとえば「東山動植物園再生プラン」への支援・協力。これは東山動植物園が掲げる再生プランのテーマ「人と自然をつなぐ懸け橋へ」と、名古屋銀行のブランドスローガン「絆をつくる、明日へつなぐ」の間にある親和性に共感し、支援・協力を申し出たものです。銀行へ来店されたお客さまへ東山動植物園グッズをプレゼントしたり、行員による清掃ボランティアを行ったり。地域の皆さまからの評判は上々でした。なかでも名古屋銀行らしさが際立ったのが「東山動植物園応援定期預金」の残高に応じて、動物のエサ代などを銀行が提供する企画。まさに、名古屋銀行が創業時から大切にしている思いを体現した取り組みです。そして、いよいよ時代は令和に突入しました。それでも、私たちの思いが変わることはありません。
「地域社会の繁栄に奉仕する」。 先人たちから受け継いだ思いを、大切に、丁寧に紡ぎながら、名古屋銀行はこれからも地域とともに歩み続けていきます。