入行するまで、名古屋銀行を利用したことがありませんでした。就職活動でも、最初は第一志望群くらいの位置づけで。人に寄り添う仕事がしたくて、ウェディングプランナーの方が興味が強かったように思います。それでも就職活動を進めていくうちに、ウェディングプランナーは一生に一度のお付き合い、銀行は生涯にわたるお付き合いということに気づいたのです。どちらが人に寄り添っていると言えるのか。その答えとして、私は名古屋銀行を選びました。
個人のお客さまを対象にしている支店スタッフの役割は、基本的にはお客さまからお預かりしている資産を有効活用することです。預金しているだけではなく、投資や保険を利用することで収益化や安心を生む、それが前提です。個人営業部では、提供するサービスを考え、支店の担当者と一緒になってお客さまを支えていくことが役割です。例えば相続で引き継いだ不動産をどうしたら良いか困っていたら不動産会社を紹介するといったような、個人のお客さまと事業者を結ぶサービスを立ち上げました。
近年になって始めたのが、遺言書作成のお手伝いです。これは作成そのものを目的としているのではなく、相続税などを考えて今からできる対策をしたり、資産状況を明確にしてご家族が困らないようにしたりすることが目的です。ご本人が今、安心できる。それこそが、私たちの果たしている役割だと思っています。
また高等学校の家庭科において金融教育が必修化されたことに伴い、高校で金融の授業も行っています。ときには中学校でも。これは顧客獲得ということではなく、地域に暮らす子どもたちのために始めました。18歳からクレジットカードの契約ができるようになった今、高校生にとって金融トラブルも身近な問題なのです。
お子さんが生まれた際の、将来の教育資金の積み立て、中高生向けの金融授業、資産運用や住宅ローン、そして遺言書作成。生まれてからお亡くなりになった後まで関わることが、名古屋銀行にはできます。人が好きな私は、本当の意味で人に寄り添える仕事ができてとても幸せです。